情報通信業界でインターネットがスタンダードの通信環境となると、インターネット関連の開発技術を持った方が、仕事を選ぶ上で有利である。サーバーで動作させることができるスクリプトで言えば、phpが人気である。ネットサービス開発にも頻繁に用いられ、修得しておくと使う機会が多い。ネットサービスの新たな開発プロジェクトで、プログラマーとして起用されるチャンスもあり、このスクリプト言語を修得しておいて損はないだろう。
一方でデメリットとしては、phpのプログラミング技術だけで、今後も同様な条件の下で開発の仕事ができるとは限らないという点がある。ネットサービスの開発環境は大きく変化し、大掛かりなリッチコンテンツの開発が活発化している。大きなネットサービスの開発では、phpのスクリプトでは対応できない部分も大きい。そのため、リッチコンテンツ開発に適した他のプログラム言語も新たに修得し、幅広い開発の案件に対応できるよう準備が必要となる。いずれはこのスクリプトに変わる開発言語が登場する可能性もあり、状況は流動的である。一つの技術にこだわらず、ネットサービス開発に関わる必要なスクリプトの一つとして習得しておいたほうが、後のネットサービス開発の状況変化にも対応できる柔軟性が身につく。デメリットを把握した上で対応していれば、これから業界でどのような事態になっても、プログラマーとして生き残っていくことができる。